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インスリン受容体シグナル伝達

各シグナル伝達経路に関連する製品が記載されたダウンロード可能なパスウェイ図の全リストはこちら

Apoptosis,Autophagy,Glucose andLipid Metabolism Transcription PIP3 GLUT4 Translocation Apoptosis Glycogen Synthesis Fatty Acid Synthesis Fatty Acid and CholesterolSynthesis Disruption of CBP/Torc2/CREBComplex Gluconeogenesis Growth Protein Synthesis, Growth, and Proliferation FFA Glucose Nucleus Sodium Transport NO Lipolysis Degradation [cAMP] GLUT4 Exocytosis Cytoplasm mTOR mTOR Rictor Raptor Sin1 PRR5 DEPTOR DEPTOR GβL GβL SGK c-Raf Ras Jnk Gab1 GRB10 PI3K p110 p85 IRS-1 SHIP PTEN SHP-2 MEK1/2 ROS TSC2 TSC1 eIF4E Lipin1 Lipin1 4E-BP1 PRAS40 GSK-3 PP1 Bad ATP-citrate lyase p70 S6K Erk1/2 Erk1/2 Erk1/2 Akt2 Akt Akt2 PDK1 PDK1 PKCλ/ζ  Fyn SGK PKA SIK2 Torc2 AMPK LKB1 Rheb PKCθ PP2A IKK Insulin Receptor TNF AS160 TBC1D1 14-3-3 14-3-3 EHD1 EHBP1 Rac1 PDE3B SOCS3 TNFR1 PTP1B iNOS HSL Nck ENaC GS C3G TC10 Cav Synip CIP4/2 Flotillin FoxO4 FoxO1 USF LXRα SREBP SREBP-1 SREBP FoxO3 SOS GLUT4 SNARE Complex mTORC1 Crkll CBP/p300 PKCλ/ζ  Insulin Receptor Signaling GRB2 Shc IRS Cbl Crkll APS CAP Glut4 vesicle mTORC2 mTORC2 mTORC1 rev. 01/14/20

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インスリンはグルコースや脂質代謝などの重要なエネルギー制御を担う主要なホルモンです。インスリンは、インスリン受容体チロシンキナーゼ (IR) を活性化し、IRSファミリータンパク質などの様々な基質アダプターをリン酸化・リクルートします。その後、チロシンがリン酸化されたIRSは多くのシグナル伝達因子に結合部位を暴露します。そのうち、PI3Kは主にAkt/PKBとPKCζカスケードの活性化を介して、インスリン作用において重要な役割を担います。活性化されたAktは、GSK-3の阻害を介したグリコーゲン合成、mTORとその下流因子を介したタンパク質合成、複数のアポトーシス促進因子 (Bad、FoxO転写因子、GSK-3、MST1) の阻害による細胞生存などを誘導します。AktはFoxO転写因子をリン酸化して直接的に阻害することで、代謝やオートファジーも制御します。それとは逆に、AMPKはFoxO3を直接的に制御して転写を活性化させることが知られています。また、インスリンシグナル伝達は、主にAktカスケードやRas/MAPK経路の活性化を介して、増殖と有糸細胞分裂も調節します。さらに、インスリンシグナル伝達経路はULK1キナーゼを介してオートファジーを阻害します。ULK1キナーゼは、AktとmTORC1によって阻害され、AMPKによって活性化されます。インスリンは、GLUT4小胞の細胞膜への移行を介して、筋肉および脂肪細胞のグルコース取り込みを刺激します。GLUT4の移行には、PI3K/Akt経路、IRが媒介するCAPのリン酸化、およびCAP:CBL:CRKII複合体の形成が関与しています。加えて、インスリンシグナル伝達は、CREB/CBP/mTORC2の結合阻害を介して肝臓における糖新生を阻害します。インスリンシグナル伝達は、SREBP転写因子の制御を介して脂肪酸とコレステロールの合成を誘導します。また、USF1とLXRの活性化を介して脂肪酸の合成も促進します。Akt/PKB、PKCζ、p70 S6K、およびMAPKカスケードから負のフィードバックシグナルが発せられると、セリン残基のリン酸化を介してIRSシグナル伝達が不活性化されます。

参考文献:

この図をレビューして下さった、スタンフォード大学 (カリフォルニア州、スタンフォード) のAshley Webb氏とAnne Brunet教授に感謝いたします。

作成日:2003年6月

改訂日:2016年9月