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Histone H3のエピジェネティックライターとイレイサー

各シグナル伝達経路に関連する製品が記載されたダウンロード可能なパスウェイ図の全リストはこちら

R T T T K K K K K K K K R R S S T K K 2 3 4 6 9 10 11 14 17 18 23 26 27 28 36 79 118 122 56 Survivin MLL1/KMT2A (Me1,2,3)MLL2/KMT2B (Me1,2,3)MLL3/KMT2C (Me1)MLL4/KMT2D (Me1)SET1A/B (Me1,2,3)SET7/KMT7 (Me1,2,3)ASH1L/KMT2H (Me1,2,3)PRDM9/KMT8B (Me2) LSD1/KDM1A (Me1,2)AOF1/KDM1B (Me1,2)JARID1A/KDM5A (Me2,3)JARID1B/KDM5B (Me2,3)JARID1C/KDM5C (Me2,3)JARID1D/KDM5D (Me2,3) PRDM3/KMT8E (Me1)PRDM8/KMT8D (Me1)PRDM16/KMT8F (Me1)G9a/EHMT2 (Me1,2)EHMT1/KMT1D (Me1,2)SUV39H1/KMT1A (Me1,2)SUV39H2/KMT1B (Me1,2)ESET (Me1,2)CLLD8/KMT1F (Me1,2)PRDM2/KMT8A (Me1,2,3)LSD1/KDM1A (Me1,2)AOF1/KDM1B (Me1,2)JMJD1A/KDM3A (Me1,2)JMJD1B/KDM3B (Me1,2)JMJD1C/KDM3C (Me1,2)PHF8/KDM7B (Me2,3)JMJD2A/KDM4A (Me2,3)JMJD2B/KDM4B (Me2,3)JMJD2C/KDM4C (Me2,3)JMJD2D/KDM4D (Me2,3)KDM4E (Me2,3) NSD1/KMT3B (Me1,2)NSD2/KMT3G (Me1,2)NSD3/KMT3F (Me1,2)SETD2/KMT3A (Me3)SMYD2/KMT2C (Me1,2)ASH1L/KMT2H (Me1,2)FBXL11/KDM2B (Me2)FBXL10/KDM2B (Me2)JMJD2A/KDM4A (Me2,3)JMJD2B/KDM4B (Me2,3)JMJD2C/KDM4C (Me2,3) EZH1 (Me1,2)EZH2 (Me1,2,3)UTX/KDM6A (Me2,3)JMJD3/KDM6B (Me 2,3)JHDM1D/KDM7A (Me1,2)PHF8/KDM7B (Me1,2) CARM1 (Me2a) CARM1 (Me2a) GCN5L2/KAT2APCAF/KAT2BCBP/KAT3Ap300/KAT3BMOZ/KAT6AELP3SirT6SirT2SirT1 GCN5L2/KAT2APCAF/KAT2BCBP/KAT3Ap300/KAT3BMOZ/KAT6AMORF/KAT6BTip60/KAT5TAF1/KAT4Sas3/KAT6MYST2/KAT7ELP3SRC1/NCOA1TFIIIC90/KAT12CLOCK/KAT13DSirT1 GCN5L2/KAT2APCAF/KAT2BCBP/KAT3Ap300/KAT3BELP3SirT2SirT7 MYST2/KAT7GCN5L2/KAT2APCAF/KAT2BCBP/KAT3Ap300/KAT3B CBP/KAT3Ap300/KAT3BGCN5L2/KAT2AHDAC1HDAC2SirT1SirT2SirT6 DOT1L/KMT4 (Me1,2,3) GCN5L2/KAT2APCAF/KAT2B G9a/EHMT2 (Me1,2)SUV39H1/KMT1A (Me2,3)JMJD2A/KDM4A (Me2,3)JMJD2B/KDM4B (Me2,3)JMJD2C/KDM4C (Me2,3)JMJD2D/KDM4D (Me2,3)JMJD2E/KDM4DL (Me2,3) CBP/KAT3Ap300/KAT3B CBP/KAT3Ap300/KAT3B CHK1PRK1DAPK3 Aurora AMSK1,2 Aurora A PKCB1 PRMT1 (Me2a)PRMT5 (Me2s) Aurora BMSK1,2 Epigenetic Writers and Erasers of Histone H3 AcetyltransferaseDeacetylaseMethyltransferase DemethylaseKinase Me1 = monomethylationMe2 = dimethylationMe3 = trimethylationMe2a = asymmetric dimethylationMe2s = symmetric dimethylation rev. 12/01/19

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エピジェネティックな制御タンパク質は、DNAの複製、転写、DNA修復、組換え、染色体分離などの制御機構へDNA配列が移行していく経路をコントロールし、遺伝子発現の制御に重要な役割を果たします。エピジェネティック制御の一つに、ヒストンタンパク質のアミノ酸残基に起こる翻訳後修飾 (PTM) があり、それらは様々なクラスの酵素 (ライター・イレイサータンパク質と呼ばれる) によって引き起こされます。ここでは、クロマチン構造と遺伝子発現の制御に重要な役割を果たすHistone H3のPTMに注目してみましょう。Histone H3は、アセチル化、メチル化、およびリン酸化を含む多くのPTMによって修飾されます。これらのPTMはHistone H3上の異なるアミノ酸残基で起こり、核の構造化、クロマチン構造化、およびクロマチン結合タンパク質 (リーダータンパク質と呼ばれる) のリクルートなどの多様なプロセスを調節します。

リジン残基のアセチル化は、Hisone lysine acetyltransferase (HAT) によって媒介され、Histone deacetylase (HDAC) によって取り除かれます。Histone H3のアセチル化されたリジン残基には、Lys4、9、14、18、23、27、36、56​などがあります。アセチル化によりHistone H3の正電荷は中和され、DNA結合タンパク質がDNAにアクセスしやすくなり、結果として遺伝子発現が活性化されます。さらに、アセチル化されたリジン残基は、ブロモドメインおよびYEATSドメインを含むリーダータンパク質の結合ドメインを生成します。

ヒストンのリジンのメチル化は、Lysine methyltransferase (KMT) によって媒介され、Lysine demethylase (KDM) により取り除かれます。Histone H3のメチル化されたリジン残基には、Lys4、9、27、36、79​などがあります。各リジン残基は、モノメチル化、ジメチル化、またはトリメチル化され、各メチル化状態は異なる機能を有すると考えられます。メチル化はヒストンの電荷には影響を与えません。代わりに、リーダータンパク質やその関連タンパク質複合体の結合を制御します。例えば、Polycomb repressor complex2​ (PRC2) によるHistone H3のLys27のトリメチル化 (H3K27me3) は、PRC1複合体の結合部位を形成し、いずれも転写を抑制する凝集したクロマチンの形成に寄与します。他方、H3K4me3は、転写の活性化に寄与する複数のリーダータンパク質が結合する修飾です。メチル化されたリジン残基は、クロモドメイン、MBTドメイン、WD40ドメインおよびPHDフィンガーを含むリーダータンパク質の結合ドメインになります。

Arg2、17、26などのアルギニン残基は、Protein arginine methyltransferase (PRMT) によりモノメチル化またはジメチル化 (対称性または非対称性) され、これにより遺伝子は活性化または抑制されます。さらに、メチル化アルギニン残基は、Protein arginine deaminase (PADI) タンパク質によってシトルリンに変換されます。メチル化されたアルギニン残基は、Tudorドメイン、PHDフィンガー、およびWD40ドメインを含むリーダータンパク質の結合部位を生成します。

最後に、Histone H3は、キナーゼによってセリン、スレオニン、およびチロシン残基がリン酸化され、ホスファターゼによって脱リン酸化されます。リン酸化されたアミノ酸残基はHistone H3のN末端テール部分に集中する傾向があり、アセチル化のようにヒストンの正電荷を減少させます。さらに、リン酸化されたアミノ酸残基は、14-3-3ドメインを含むリーダータンパク質の結合部位を生成するか、または他のリーダータンパク質の結合部位をマスクする作用があります。例えば、HP1クロモドメインタンパク質のH3K9me3への結合は、H3S10Phosによって阻害されます。Histone H3のSer10のリン酸化は、Thr3、Thr11およびSer28とともに、主に有糸分裂や減数分裂中の染色体凝縮と関連しています。特に、Ser10のリン酸化は、有糸分裂期の細胞のマーカーとして頻繁に使用されます。しかし、Ser10およびSer28のリン酸化は、前初期遺伝子の転写活性化においてもマイナーな役割を果たします。

参考文献:

本パスウェイをレビューして下さった、ハーバード大学医学大学院、マサチューセッツ総合病院のJonathan Whetstine博士に感謝いたします。

作成日:2018年3月